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【ブログ担当者向け】ブログのネタ探し・書き方のコツを教えます

作成者: 田邊 慎太郎|2018/12/28 6:00:00

 多くの企業でブログを輪番で書いているようですが、本当はあまりオススメできません。でも、1人または、数人に任せてしまうのは、その人への負担が多くなってしまって心が痛みます。今回は、そのようにならないためのコツをお教えしましょう。

 

目  次

1.はじめに

2.ブログが業務の負担感になる5つの理由

3.なぜブログのネタ探しが必要か?

4.ブログの書き方

5.まとめ

1.はじめに

 まずは、ブログには、どんな内容が書かれているか思い出してみましょう。

・会社のイベント告知や報告

・季節の変わり目に関すること(開花、紅葉、初雪など)

・その日に起きたニュースに関すること(事件、事故、災害など)

・社員の出張報告、土産、その土地の特産品など

・自社の事業・技術、業界、最新情報、お客様の声など

このような内容が多いと思います。

 あなたが、検索で上位にあがってきた見ず知らずのブログを読んで、上記のうち、どの内容が書かれていたら、過去の記事も遡って読んでしまうでしょうか。

 このような読み手の立場に立って、ブログを書いていますか。読み手の立場でブログを書くことは、簡単なようで簡単なことではありません。ですから、担当者になると、負担感を感じてしまいます。それは、あなただけに限ったことではなく、ブログを担当したことがある人なら、みんなが感じることなのです。

2.ブログが業務の負担になる5つの理由

 では、なぜ、ブログが負担になるのでしょう。

①「準備」ができていない

 何か行動を起こすには準備が必要です。旅にでるには移動や宿泊を準備しますし、仕事も段取り8割といわれるくらい準備が大事です。ブログを書くことだって同じではないでしょうか。ブログを書く準備をしてなければ書くことが負担になってしまうのは当然です。

②「書く」という訓練をしていない

 メールからLINEやチャットがビジネスツールになり、発表原稿を書くことからプレゼン資料をつくるようになり、ビジネスの現場で文章を書くことが少なくなりました。また、職種によっては、そもそも文章を書くことなどほとんど必要ない職種も多くありますし、そもそも、企業研修で書く研修をしている企業は少ないのではないでしょうか。さらに、大学でも文章を書かされていなかったり、高校までの文章力では仕事のことを文章で表現することが難しく、このような背景からもブログを書くことへの負担感が増大します。

③書く「時間」がない

 働き方改革が叫ばれる前から企業が利益を直接生み出さない間接的な業務は極力減らされてきました。書くという行為は、創作的な行為も含まれるためそれなりの時間がかかります。普段から論文を書いたり、報告書を書くような士業やコンサルタントなどの職種は別として、書くための時間を確保することはほとんどできないでしょう。さらには、働き方改革の中で残業時間が少なくなっていることを加味すると、ブログを書くことは企業にとっても負担が大きくなっています。

④「ネタ」がない

 ほとんどのブログ担当者様の悩みは、この「ネタ」がないことでしょう。本当にネタがないのでしょうか。例えば、スマホをなくしてしまったとき、どのようにスマホを探しますか。ほとんどの方は、自分の行動を思い出し、どこでスマホを使ったのか、どこで手を離したのかを思い出そうとするでしょう。ブログの「ネタ」探しも同じです。今日、あなたの仕事について、友人やお客様にどのような話をしましたか。あなたは、仕事中、上司や部下からどのような質問をされましたか。特許や新規事業、お客様の機密に関わることは、ネタにはできませんが、たくさんのことを聞かれ、教えていると思います。このようなネタの探し方がわからないと非常に負担感を感じてしまいます。

⑤ほとんど読まれていないと思っている

 「どうせブログなんて書いても誰も読んでないよ。」そんな声が聞こえてきます。本当にあなたのブログは読まれていないのでしょうか。また、そもそも読まれるための策はとっているでしょうか。企業が書いているブログ記事は、新聞社やニュース、SNSとは違って速報的な要素は必要ありません。ですから、読まれていなくて当然です。でも、あなたの持っている知識を必要としている人は必ずいます。今、読まれていなくても、数週間後、数か月後、そして数年後でも読んでもらえるのが企業のブログです。

3.なぜブログのネタ探しをしているの?

 前述の「ネタ」がないついては、ここでもう少し掘り下げておきましょう。

 まず、ブログのネタを探してしまった時点で、準備ができていないということですので、そこは心を改めましょう。ブログ担当者だけではなく、その企業のリーダーにも責任があります。なぜなら、ブログには企業の情報が書かれるので、その内容やスケジュールをマネジメントできていないなんて、リーダーとしての資質に欠けるのではないでしょうか。

 では、どのように、ブログの「ネタ」を準備していけばいいでしょうか。あなたは、ネタが欲しくて欲しくてたまらないブログ担当者ですが、見方を変えると、インターネットという大きな海原で、自社サイトに訪問者してくれそうなターゲットを釣ろうとしている釣り人ともいえます。ですから、ここでは、魚つりに例えていましょう。

 魚釣りは、どこでも釣り糸を垂らせば釣れるというものでありません。まずは、釣りたい魚を決め、それにあった釣り竿、針、餌・ルアー、リールなどの道具を用意し、場所を決めます。実際に、竿を下すしたら、狙った魚がいそうな水深まで糸を垂らします。ここまでくれば魚は釣れそうですが、魚のよっては竿を振ってルアーを動かします。しかし、水温が違えば、魚は違う深さにいたり、近くにクジラがいれば魚も逃げていきます。外部環境の影響も受けながら、最適な環境を整えると狙った魚が釣れるのです。

 もう察しがついている人も多いでしょう。ブログ担当者も同様に、あなたが伝えたい相手を定め、ブログに入れるトピックを考えます。フレンドリーな日記風、説明文風、どのような文体がいいでしょうか。どのような単語を使いますか。そんなことを整理し、きちんと準備しててからブログを書き始めれば、ほとんど負担感なく書き始められるでしょう。

4.ブログの書き方

 具体的なブログの書き方について整理します。

①ターゲットを決める

 ここでのターゲットとは、具体的なペルソナを想定し、そのペルソナのカスタマージャーニーにおけるフェーズまでも想定したターゲットです。カスタマージャーニーについて、詳しく知りたい方は下記をお読みください。

 ターゲットは、できるだけ具体的に想定できているといいです。20代後半、男性、WEBディレクター、未婚、将来はフリーランスを希望していて、パートナーとなるWEBに組み込めるAIシステム開発会社の情報を収集しているをといったようにです。

②トピックを決める

具体的にターゲットが決まれば決まるほど、トピックが絞られてきますが、トピックが絞られすぎると、書きにくくなってしまうので、トピックを広げていく必要があります。関連トピックを探すには、キーワードプランナーやリレイションキーワードといったサイトを参考にすると、あなたにぴったりの関連トピックが探せます。

③ストーリーを箇条書きにする

 ここでのストーリーとは、起承転結でも、何でもいいです。あなたが書く文章は、素人の文章だと割り切ることが大切です。ブログ1本で○○賞が取れるわけではなありません。あなたの文章力ではなく、あなたが集めた情報をそのまま文章として構成しましょう。できれば、問題や課題に気づかせてくれて、読み手と共感できて、それを解決できる方法を提示できるといいです。

④関連する写真、表、チャートを用意する

  文章だけで他人に伝えることは非常に難しいです。過不足なく書かなければ、誤解を与えたり、くどいと途中で読まれなくなります。それを補ってくれるのが、写真、表、チャートになります。こういうのが入っていれば、文章が多少すくなくても多くみせることもできますが、逆に、写真、表、チャートを丁寧に説明するだけで、立派なビジネスブログになります。文章量に自信がない方は下のようなシンプルな写真でできるだけ状況を描写してみましょう。何が見えますか、どんな色ですか。どのような雰囲気ですか。なぜそのように見えましたか。自分はどうしたいですか。そのようなことを書くだけで相当な量の文章が書けますし、解説文として長けた文章になるでしょう。

 ⑤まとめる、出典、推奨、関連ブログを掲出する

 最後の章には、まとめを書きます。結局、あなたが伝えたかったことは何だったのか。これがはっきりしなければ、読み手には納得感がありません。また、文中に使用した出典は必ず書きましょう。これは書き手同士の紳士協定みたいなものです。インターネット上の出店であれば、URLも記載しましょう。推奨本、推奨や関連ブログを紹介すると、訪問してくれた人があたらしく検索する必要がなくなり、あなたのブログはもっと便利になります。

5.まとめ

 ブログの「ネタ」に困っている方がたくさんいらっしゃいます。読み手が期待していない記事は、時間の無駄でしかありません。私たちは、そのようなブログを少しでも減らしたいと願っています。そのためには、皆さんが、釣り人になって、インターネットという大海原で必要な人に必要な情報を届ける準備が必要です。そして、その準備は一人でやる必要はありません。社内掲示板で呼びかけたり、過去の打ち合わせメモを読み直してお客様からの質問をまとめることもできます。

 本当に困ったときには、私たちが一緒に考えることだってできます。何となく書いているブログではなく、お客様のためのブログをつくりましょう。

 

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