無料でCRMが使えるHubspotに無料の新機能が追加されました。CRMだけでは、前向きなマーケティングには使えいきれず、守備的なマーケティングになってしまいます。そこで、追加された機能は、メールマーケティングの機能です。メールマーケティングの効果について説明しながら、Hubspotの新機能を紹介します。
cover story "エクセルで顧客データを管理するのが非常に労力がかかるのでクラウドを検討している営業部の中村圭太さん(39)多くのクラウドサービスがあり、どれが良いか決められません。そんな中、無料で使えるHubspotを見つけ、とりあえず「無料」ということでアカウントを作成し、顧客データをインポートしました。しかし、顧客データを管理することしかできず、ビジネスに生かせている実感がありません。 そう、CRMだけではマーケティングもセールスにも使えません。戦略をたて、マーケティングから契約までのプロセスを計画だててやる必要がります。今回は、そのうち、メールマーケティングについて解説します。" |
目 次 5.顧客リストを作成する |
1.はじめに
2019年7月12日、Hubspotは無料トライアルで利用できる機能を拡大しました。今回、拡大されたのはメールマーケティング機能です。つまり、無料でメルマガが配信できます。
どのような業種にメリットがあるでしょうか。
✅ブログやオウンドメディアを作成している企業
✅不動産や住宅販売などイベントを開催している企業
✅NPOや公益法人、非営利で会員を募っている団体
✅士業など、法律改正、制度変更をお客様に案内している事業者
✅顧客データをWEBやセミナーなどで定期的に集めている事業者
これらの事業者様には、今回のHubspotの機能の拡大は非常にメリットが大きいと思います。それでは、メールマーケティング実施まで、準備について説明します。
2.CRMにデータをインポートする
メールマーケティングの実施には、何よりも顧客データが必要です。まさか「顧客データがない」という企業はないと思いたいのですが、多くの中小企業は顧客データを作成していないのが実態です。では、どうしたらよいか。
弊社では、2つの方法をご提案しています。
①スマホアプリのmyBridgeを使ってデータを作成する方法
②myBridgeの「おまかせスキャン」を使う方法
①スマホアプリのmyBridgeを使ってデータを作成する方法
myBridgeは、LINEが提供している名刺管理です。なぜこれがデータ作成に使えるかというと、1つ目の理由がが名刺管理アプリからのエクスポートができるからです。一般的に、このエクスポート機能はクラウドサービスの肝なので、有料版を使わなければ、エクスポートできません。しかし、このmyBridgeは、無料のままでエクスポートできてしまいます。2つ目は、名刺の読み取りがOCRではなく、手入力であることです。OCRはアプリにもよりますが、手入力に比べて精度が下がります。SanSanが魅力的なのも手入力で入力精度が高いことであるように、myBridgeも同様に、精度が高いです。myBridgeを利用してすぐに名刺をデータ化しましょう。
②myBridgeの「おまかせスキャン」を使う方法
名刺が溜まりすぎて、いや、名刺の処理を溜めすぎてどうしようもない方には、同じく、myBridgeの「おまかせスキャン」をお勧めします。これは、所定の場所に名刺を郵送すると、myBridgeにデータを登録してくれるというサービスです。なんと無料です。名刺がデータ化されたら、データをエクスポートしましょう。
あとは、Hubspotのコンタクトのプロパティと項目を整合させたデータを作成して、データをインポートしましょう!!
3.メールを送信できない人を除外する(オプトアウト)
その名刺はもらったけど、もしくは、メールや郵便物を送らないでほしいという方は少なくありません。個人情報保護法で、すべての企業は、この法律を遵守する必要があります。もし、皆さんのお持ちの顧客情報にそのような方が含まれていたら、丁寧に除外しましょう。
除外の方法は、簡単です。
①除外するメールアドレス一覧を作成する
②インポート機能で、オプトアウトリストとしてインポートする
以上で、オプトアウトされましたので、二度とメルマガを送ることができなくなりました。丁寧に言えば、本人がオプトアウトを解除するまで、メルマガを送ることはできません。
4.メールマーケティングの計画を立てる
メールマーケティングに限らず、無駄なメール、無駄な広告、無駄な看板は、見込顧客を不快にさせる以外何ものでもありません。特に、メールマーケティングは、配信コストが低いため、無駄打ちしがちです。配信コストが低いからといって数を出すことに注力してしまうと、無駄打ちになります。メールマーケティングの計画は綿密に立てましょう。想定しなければならないことは3つあります。
①メルマガを解除できるようにすること
②電話会社のアドレスはメールが届かないこと
③顧客の属性によって読みたい内容が違うこと
以上の3点は、送付前からわかっていることなので、対処が必要です。対処をしておかなければ、クレームや配信停止(hubspotに自動で停止させられます)といったことが起こります。
5.顧客リストを作成する
ここでいう顧客リストは、顧客データを何らかの属性でカテゴライズしたリストを言います。例えば、経営者だったり、マーケターだったり、30歳以下だったり、皆さんの事業に合わせてシンプルにカテゴライズしましょう。いきなり、たくさんのリストを作っても、それに見合うメールを送ることは難しいので、3~5種類くらいのリストを作成します。
Hubspotの機能には、静的リストと動的リストという機能があります。静的リストは、このカテゴリーと決めたら、新しい顧客データが追加されてもそのリストは更新されませんが、動的リストは、新しい顧客が追加されて、リストの分別がつく情報が登録されていれば、正しく動的にリストに追加されます。
6.HTMLメールを作成・送信する
メーるマーケティングのほとんどはHTML形式で配信されます。それは、ほとんどのメール配信システムにはパーソナライズという機能がついているからです。あなたが受け取ったメールにも、タイトルにも、本文にも、丁寧にあなたの名前が入っていることでしょう。
「〇〇様、先日はご購入いただきありがとうございました」と。
この〇〇様という入れる機能をパーソナライズ機能と言い、パーソナライズされたメールかどうかで開封率が大きく変わってきます。
そして、今回のメールマーケティング機能で加わった非常に便利な機能がテンプレートです。HTMLメールを一からつくるのは、WEBサイトを1ページ分つくるのと変わらない労力です。今回導入されたテンプレートは非常に便利なツールです。また、パーツを組み合わせてデザインも変えられるので、少しパソコン使えるよって方であれば難しくないと作業になりましt。
7.メールマーケティングの結果を評価する
私たちが提供しているHubspotのサービスは、評価することが非常に重要です。何かアクションしたら、それを振り返って次に生かすPDCAを回さなくてはいけません。
メールマーケティングでは、以下のことに注意しましょう。
✅開封率
✅クリックスルー率
✅メールが読まれた時間
✅メールを送付してから24時間以内の推移
✅メールによるWEBアクセスの上昇率
✅コンバージョン率
これらを受けて、次のメールマーケティングにどのような変更を加えるのか、戦略を練って取り組みましょう。
8.おわりに
今回、メールマーケティング機能が無料で使えるようになったHubspotですが、これからまだまだサービスが拡充していくことでしょう。大企業のようなリソースが充実している企業では、メルマガもWEBマーケティングも様々な技術を集めて取り組めますが、中小企業では、なかなか難しい部分があります。
Hubspotは、中小企業をバックアップすることを明言しているように、弊社も、私たちと同じ中小企業を応援しています。新しい技術革新は、中小企業でも導入できます。これを機会に、Hubspotを使って、CRMやメールマーケティング、SFAを導入してみてはいかがでしょうか。
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