データサイエンス・マーケティング NOTE

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自社のブログBlogに書いてはいけない10つのトピック

自社のWEBサイトやホームページにWordPressなどのCMSを使ってブログやニュースを掲載できるようにしている企業は意外に多いです。でも、すでに更新が止まっている企業は少なくありません。

あなたの会社はどうでしょうか?

さらに、そこに書かれている内容はどうでしょうか?

会社のブログやニュースは、あなたが持っているメディアの一つ。オウンドメディア(Owned Media)と呼ばれます。

このオウンドメディアは、あなたの会社の価値を高めるメディアでなくてはなりません。書かれる内容によっては、あなたの会社の価値が下がるかもしれません。

そこで、書いてはいけない最低限の内容を整理しておきましょう。

目 次

1.自社に関係ない話題

2.政治、行政、宗教

3.事件や事故などのニュースに乗っかる

4.社員の仲良し写真

5.社長の食事

6.業務風景・現場写真

7.自社のサービス・商品の推し

8.批判的・感情的な話

9.他社との比較

10.つまり、読者のためにならない記事

 


1.自社に関係ない話題

弊社のようなデータサイエンスやマーケティングの企業が、通販商品のアフィリエイト記事を書いていたら、みなさんはどう感じるでしょうか。大目に見てテスト記事として読んでくれるでしょうか?それとも、営利目的のセコイ記事と読み飛ばすでしょうか。ほとんどの読者は後者でしょう。自社の商品やサービス、その業界の動向といった関連情報にとどめ、その分できる限り、深掘りして読者のための記事を書きましょう。

 


2.政治、行政、宗教の話題

中小企業の経営者は、政治にかかわることも多いです。企業訪問すると、政治家の応援ポスターが貼ってあることもしばしば。ですので、政治や行政のニュースに敏感になっています。しかし、それが企業の活動とリンクしているのかどうか、よく考えて記事にしましょう。ブログの読者にはあなたの政治態度と異なる読者もいることでしょう。また、宗教は根が深く、上っ面のことしか書けない場合が多いので、くれぐれも注意が必要です。

 


3.事件や事故などのニュースに乗っかる話題

これは、「1.自社に関係ない話題」にも類似していますが、いわゆる時事ネタに乗るのは危険です。オーガニック検索は、瞬間的にあがるかもしれませんが、それがリード獲得につながる可能性は低いです。その記事に間違いがあった場合などは、逆にバッシングにあう可能性も含みます。オウンドメディアの記事ですので、企業の価値を高める記事に注力しましょう。


4.従業員の仲良し/社内行事の写真

更新されていないブログやニュースに多いのが社員の仲良し/社内行事の写真の記事です。この記事の執筆者は、無茶ぶりで記事の執筆を任されたのでしょう。このようなトピックの記事の大半は、その意図が読者に伝わっていません。

「楽しそうにBBQやってるね、〇〇温泉に行ってきたんだね、・・・それで???」

常に、お客様の立場に立って、記事を書きましょう。なお、従業員の採用を目的に掲載している場合でも、それが本当の会社の姿なのかどうか吟味が必要です。とってつけただけの場合には、離職につながり、風評も悪くなる可能性があるので要注意です。


5.社長の食事風景

社長だけの話ではなく、食事や飲食店の記事を書いている企業ブログも少なくありません。個人のSNSと会社のブログは、目的が全く違うことを強く認識しましょう。会社のブログとは、企業価値を高めることを目的としています。書かれる内容は、主に、あなたの会社が持っているノウハウであったり、差別化されるべき情報です。そして、それを読んだ訪問者がリード登録してくれるように努めます。


6.業務風景・現場写真

会社のブログには、会社のノウハウや差別化できる記事を書くことと述べたのに、業務風景や現場写真がNGとはなぜでしょう?

これは、コンプライアンス(法令遵守)の観点からNGです。業務風景には、従業員をはじめ人が映り込む可能性があります。〇〇会社の写真に写る△さん、ということで個人情報保護の対象になります。個人情報保護法が改正され、全ての事業者が個人情報保護法の対象となっていますので注意が必要です。さらに、現場写真には、特許が絡んだ技術やお客様の情報が映り込んでいるかもしれません。これらは、個人や企業から許可をとったり、十分なコンプライアンスチェックを受ければ、掲載できないことはありませんが、それに値する記事か否かを吟味しましょう。ほとんどの場合が無理に載せる必要がないと判断されることでしょう。


7.自社の商品・サービスの推し

ブログ読者のうち、どのくらいの割合が顧客でしょうか。一般的に、顧客はすでにあなた会社の商品やサービスを十分にしっている場合が多いので、あなたの会社のWEBサイトを訪れることは少ないでしょう。つまり、あなたの会社のWEBサイトを訪問しているのは見込顧客です。また、見込顧客はあなたの商品やサービスだけではなく、他社の商品やサービスと比較しています。見込顧客は、インターネット上で、自分の判断材料となる情報を検索しています。あなたのブログで、自社の商品とサービスだけが推されているなら、それは見込顧客にとって読む価値のない記事です。自社だけではなく、他社の商品やサービスを紹介することは、自社の商品やサービスに自信がなければできないことです。

あなたは、自社の商品やサービスに自信がありますか?


8.他社との比較

「7.自社の商品・サービスの推し」とこの項目は相反します。一方で、自社を前面に出すと見込顧客はいぶかしがり、露骨に他社と比較すればその態度に嫌悪します。

見込顧客がほしいのは結論ではなく、あくまでも有益な情報です。

他社との比較をするのはなく、あくまでのあなたの業界における他社の情報を整理し、露骨な比較は避けましょう。場合によっては、他社との比較が禁止されている業界もありますので、コンプライアンスにも配慮が必要です。


9.批判的・感情的な話題

ブログやニュースは、「オウンドメディアである」という認識を今一度強めましょう。批判的、感情的な話題には、少なからずネガティブな要素が含まれてしまいます。オウンドメディアは、一度、掲載したら、それを非掲載にすることはできません。もし、非掲載にするなら、それ相応の外的な理由が必要になります。例えば、内容が古くなった、誤った内容が含まれていたでか。批判的、感情的な話題には、古くなったり、誤ったりという非掲載にするのに正当な外的な理由がなく、そこには自己否定的な内部要素しかありません。このような話題も掲載しないことをお勧めします。


10.つまり、読者のためにならない記事

ここまで、1~9までの項目をお読みいただけば、共通項がわかったのではないでしょうか。

なぜ、このような記事が書かれてしまうのか?

根本的な原因は、「コンテンツ戦略がない」ことです。

あなたに必要なのは、ブログ読者のためにならない記事は書かない、コンテンツ制作を戦略的に進めると決心することです。 

 


 

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Topics: インバウンドマーケティング, HubSpot, 顧客管理(CRM)

この記事を書いた人: 田邊 慎太郎 on 2018/11/03 11:00:00

1974年生まれ。MARVELSUPPLY 代表取締役社長・MBA 大学卒業後、シンクタンク研究員を経て、同社を設立 データサイエンス分野を中心に活躍。 データに基づく分析によってお客様に理解・納得していただける 戦略や戦術の提案を心がけています。 小樽商科大学大学院ビジネススクール卒業