みなさん、zoomやmeetなどWEB会議のカメラは何を使っていますか?
ほとんどの方は、PC内臓カメラか、市販WEBカメラを使っているのではないでしょうか。スマホやタブレットを使っている方もいるかもしれません。
そこで、PC内蔵カメラ、市販WEBカメラ(広角)、一眼レフカメラの見え方を比較してみました。
cover story テレワークを推奨されお客様とWEB会議することが多くなった「田中進さん(45)」 自宅のPCでWEB会議をしていますが、いつもお客様から体調悪いのですか。などとご心配をおかけしています。しかし、それは、自宅の蛍光灯では、なかなか顔の露出が明るくならないため、影ができて暗くなっているだけなのです。 そこで、個人ではあまり活躍することがない一眼レフカメラをWEBカメラの代わりにしてみました。 |
目 次 |
1.はじめに
PC内臓カメラや市販WEBカメラで十分に明るい映像でWEB会議を行うのは意外に難しいです。
しかも、PCカメラは上から覗き込むような目線になってしまったり、市販WEBカメラ(広角)は湾曲が大きく非常に不自然な映像になってしまいます。広角カメラの場合には、周囲が見えすぎて、場所によっては後ろを歩く人が映り込んだりすることもあります。
そこで、自宅内ではほとんど使うことがない一眼レフをWEBカメラにする方法をご紹介します。」
2.よく使われる5つのWEB会議システム
①PC内臓カメラ
このノートPCはHP製で、CPUはIntel i7、メモリ16GB、HDDはSSD256GBです。それなりに数値計算ができるようにまずまずスペックです。
弊社は、白壁、白基調の家具が多いので、どうしても周りの明るさに露出があってしまって、人が暗くなってしまいます。ありがちな天井が映り込んだり、時計が映り込んだりしています。
最悪なのは、上から目線ですね。
②市販WEBカメラ
弊社のWEBカメラは、複数人が映るようにiBUFFALO製BSW20KM11BKを使っています。
このカメラの特徴は120度の広角カメラです。広角すぎて映らなくていいものがたくさん映り込みます。手前のPC、壁や本棚まで写っています。被写体はカメラの中心付近に写っているので、湾曲していませんが、手前の椅子はだいぶ湾曲しています。
カメラを通して見ると、どうしても違和感がありますね。
③一眼レフカメラ
この一眼レフカメラは、2年ほど前に型落ちで入手したEOS Kiss X9です。目線に近づけるよう、モニターの横に三脚を立ててカメラを置いています。
露出は、周囲も、被写体も十分に明るいですね。普通に打ち合わせをしている感覚に近いのではないでしょうか。お客様に対して、違和感なく接することも、良い顧客体験を提供する一つではないでしょうか。
①PC内蔵カメラや②市販WEBカメラよりも圧倒的な明るさでした。
3.一眼レフをWEBカメラにする方法
①技術的な課題
大きな技術的課題は、一眼レフカメラやビデオカメラは、そもそもWEBカメラとして設計されていないので、PCに直接つなぐことができません。
カメラ側からは、HDMIやアナログの映像出力は可能ですが、USBを通して映像を出力できません。
PC側は、HDMIを出力できますが、HDMIを入力できません。
したがって、
・HDMIで出力された映像信号をどうにかしてUSBでPCに入力する
・カメラから出力された映像信号をPC側がWEBカメラ(ハードウェア)として認識する
ことが必要になります。
②必要機材
弊社で使っている機材は以下の通り。
・一眼レフカメラなどHDMIで出力できるカメラ
・三脚
・HDMIケーブルとHDMI端子タイプC
・キャプチャーボード:j5 create JVA02 HDMI
※キャプチャーボードとは
キャプチャーボードは、本来、モニターなど画面をキャプチャー(画面コピー)して、それをPCに創出する機械です。元々はアナログ映像をPCに取り込む機材が、デジタル化によってHDMIにも対応していて、最近ではゲーム実況などにも使われています。
一眼レフカメラ
キャプチャーボード
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4.まとめ
最後に、いくつかの気をつけたいことを書いておきたいと思います。
・カメラを出したままにできないので、セッティングに時間がかかります
・カメラモニタのキャプチャーなので、オートフォーカス(AF)などモニタに情報がでる機能は使えない。
なので、フォーカスをうまく合わせる必要があります。
・シャッタースピードを電気の周波数に合わせないと、蛍光灯フリッカーが発生してノイズが出ます。
・カメラのレンズは35〜50mm程度のレンズが肉眼に近い画角と言われています。
・EOSの場合には、動画撮影モードにしなくても、通常の撮影モードでHDMI出力できます。
みなさんも、手持ちであまり使っていない一眼レフ、ミラーレスなどHDMI出力できるカメラをお持ちでしたら、WEBカメラとして使ってみてはいかがでしょうか。
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