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WEB会議カメラを一眼レフに変えてみた〜一眼レフをWEBカメラにする方法〜

作成者: 田邊 慎太郎|2020/04/07 6:00:00

 みなさん、zoomやmeetなどWEB会議のカメラは何を使っていますか?

 ほとんどの方は、PC内臓カメラか、市販WEBカメラを使っているのではないでしょうか。スマホやタブレットを使っている方もいるかもしれません。

 そこで、PC内蔵カメラ、市販WEBカメラ(広角)、一眼レフカメラの見え方を比較してみました。

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テレワークを推奨されお客様とWEB会議することが多くなった「田中進さん(45)」

自宅のPCでWEB会議をしていますが、いつもお客様から体調悪いのですか。などとご心配をおかけしています。しかし、それは、自宅の蛍光灯では、なかなか顔の露出が明るくならないため、影ができて暗くなっているだけなのです。

そこで、個人ではあまり活躍することがない一眼レフカメラをWEBカメラの代わりにしてみました。

 

目  次

1.はじめに

2.カメラの画角による見え方の違い

3.一眼レフをWEBカメラにする方法

4.まとめ

1.はじめに

 PC内臓カメラや市販WEBカメラで十分に明るい映像でWEB会議を行うのは意外に難しいです。

 しかも、PCカメラは上から覗き込むような目線になってしまったり、市販WEBカメラ(広角)は湾曲が大きく非常に不自然な映像になってしまいます。広角カメラの場合には、周囲が見えすぎて、場所によっては後ろを歩く人が映り込んだりすることもあります。

 そこで、自宅内ではほとんど使うことがない一眼レフをWEBカメラにする方法をご紹介します。」

2.よく使われる5つのWEB会議システム

①PC内臓カメラ

このノートPCはHP製で、CPUはIntel i7、メモリ16GB、HDDはSSD256GBです。それなりに数値計算ができるようにまずまずスペックです。

弊社は、白壁、白基調の家具が多いので、どうしても周りの明るさに露出があってしまって、人が暗くなってしまいます。ありがちな天井が映り込んだり、時計が映り込んだりしています。

最悪なのは、上から目線ですね。

 

②市販WEBカメラ

弊社のWEBカメラは、複数人が映るようにiBUFFALO製BSW20KM11BKを使っています。

このカメラの特徴は120度の広角カメラです。広角すぎて映らなくていいものがたくさん映り込みます。手前のPC、壁や本棚まで写っています。被写体はカメラの中心付近に写っているので、湾曲していませんが、手前の椅子はだいぶ湾曲しています。

カメラを通して見ると、どうしても違和感がありますね。

 

 

③一眼レフカメラ

 この一眼レフカメラは、2年ほど前に型落ちで入手したEOS Kiss X9です。目線に近づけるよう、モニターの横に三脚を立ててカメラを置いています。

 露出は、周囲も、被写体も十分に明るいですね。普通に打ち合わせをしている感覚に近いのではないでしょうか。お客様に対して、違和感なく接することも、良い顧客体験を提供する一つではないでしょうか。

①PC内蔵カメラや②市販WEBカメラよりも圧倒的な明るさでした。

 

3.一眼レフをWEBカメラにする方法

①技術的な課題

大きな技術的課題は、一眼レフカメラやビデオカメラは、そもそもWEBカメラとして設計されていないので、PCに直接つなぐことができません。

カメラ側からは、HDMIやアナログの映像出力は可能ですが、USBを通して映像を出力できません。

PC側は、HDMIを出力できますが、HDMIを入力できません。

したがって、

HDMIで出力された映像信号をどうにかしてUSBでPCに入力する

カメラから出力された映像信号をPC側がWEBカメラ(ハードウェア)として認識する

ことが必要になります。

 

②必要機材

弊社で使っている機材は以下の通り。

 

・一眼レフカメラなどHDMIで出力できるカメラ

・三脚

・HDMIケーブルとHDMI端子タイプC

・キャプチャーボード:j5 create JVA02 HDMI

 

※キャプチャーボードとは

 キャプチャーボードは、本来、モニターなど画面をキャプチャー(画面コピー)して、それをPCに創出する機械です。元々はアナログ映像をPCに取り込む機材が、デジタル化によってHDMIにも対応していて、最近ではゲーム実況などにも使われています。

 

 

一眼レフカメラ

キャプチャーボード

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4.まとめ

 最後に、いくつかの気をつけたいことを書いておきたいと思います。

 ・カメラを出したままにできないので、セッティングに時間がかかります

 ・カメラモニタのキャプチャーなので、オートフォーカス(AF)などモニタに情報がでる機能は使えない。

  なので、フォーカスをうまく合わせる必要があります。

 ・シャッタースピードを電気の周波数に合わせないと、蛍光灯フリッカーが発生してノイズが出ます。

 ・カメラのレンズは35〜50mm程度のレンズが肉眼に近い画角と言われています。

 ・EOSの場合には、動画撮影モードにしなくても、通常の撮影モードでHDMI出力できます。

 みなさんも、手持ちであまり使っていない一眼レフ、ミラーレスなどHDMI出力できるカメラをお持ちでしたら、WEBカメラとして使ってみてはいかがでしょうか。

 

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